「としょかんのもりワークショップ」レポート

夏休みに四街道北高校の生徒と一緒に行った「としょかんのもりワークショップ ー高校生といっしょにつくろう はっぱをつくって、図書館にかざろうー」。
期間中、約130人の子どもたちやご家族が参加し、図書館で集めていたハギレや紙を使って、一枚ずつ葉っぱをつくりました。

もともとは、使い道を待っていた小さな布の切れ端です。
色も柄も手ざわりもばらばらで、ひとつだけ見れば何気ない素材でした。
それが子どもたちの手に渡り、高校生と話しながら切ったり、描いたり、飾ったりするうちに、少しずつ表情のある葉っぱに変わっていきました。毎日のように通ってくれる子もいて、その日の終わりに高校生とハグを交わす姿もありました。
工作をしに来たはずなのに、いつの間にか「また会いたい人」ができていた。
そんな場面が何度もありました。
みんなでつくった葉っぱは、大きな「としょかんのもり」になり、9月には北高校の文化祭へ。
一般公開の日には、夏休みに図書館へ来てくれた子が文化祭を訪れ、高校生とのと再会を喜ぶ姿もありました。
図書館で出会った人たちが、今度は学校という別の場所でまた会う。
その様子を見ていると、ひとつの企画が終わらずに、街の中へ少しだけ続いていったように感じます。


小さな子どもと高校生、そのご家族。
街の中で暮らしていても、実は自然に関わる機会はそれほど多くありません。
でも、一緒に葉っぱをつくるくらいの小さなきっかけがあれば、名前を覚えたり、顔を見つけてうれしくなったりする関係が生まれます。
そうした接点が街のあちこちに増えていくことは、きっと地域の居心地にもつながっていくのだと思います。



文化祭を終えた「としょかんのもり」は、10月から図書館へ戻ってきました。
今は館内で、たくさんの方にその風景を楽しんでいただいています。
図書館で集めていたハギレが葉っぱになり、人と人が出会い、ひとつの森になって戻ってきた。
展示を眺めていると、図書館が本を借りる場所だけではなく、誰かと出会ったり、何かを一緒につくったり、その時間が次の場所へつながっていく「地域の場」になっていることを、あらためて感じます。




本をさがす
マイページ