おすすめの一冊
上海、かたつむりの家
六六 著 プレジデント社
中国文学が大好きです。中国でベストセラーになったこの本、現代中国の社会問題があまりにもリアルに描かれていて、読みながら息苦しくなってきます。でも読む手が止まらないのは、登場人物全員ものすごく真剣に生きているのに、どこか滑稽さが漂うから。例えるなら、トムとジェリーというアニメみたいです。
猫とネズミのおいかけっこ、刻々と変わるストーリー展開、状況は深刻なのに何だかフフっとなるあの感じ。その緩急の妙が、この小説にはあります。
(図書館サポーター カレーに納豆さん)